(終了しました)企画展 弥生農耕ことはじめ-出土した農具から探る-

弥生時代には、農耕が始まり、様々な農具が普及していきました。収穫に用いられた石包丁、脱穀や籾摺りに用いられた杵や臼は、農耕とともに大陸からもたらされた新しい道具でした。一方、大型石包丁のように、その役割がはっきりと説明されていない道具もあり、現在も研究が進められています。

今回の企画展では、九州から中部地方で出土した、収穫・調製(脱穀、籾摺りなど)に用いられた農具を取り上げ、弥生時代の人々がどのようにコメを収穫し、どのように保管・加工していたのか、弥生時代の農耕技術について考えます。

また、企画展に関連したシンポジウムでは、全国各地に広がる遺跡等で運営されている復元・体験水田において、実験的な研究に取り組んでいる「水田稲作技術比較研究プロジェクト」と協力して、弥生農耕技術の最新の研究成果を発信していきます。

皆様の御来場をお待ちしています。

【弥生農耕ことはじめ-出土した農具から探る- チラシ】

【下記項目をクリック、もしくはタップで該当箇所までスクロールします】
<みどころ>   <1 企画展・あいちウィーク>   <2 関連講演会・シンポジウム>   <3 関連イベント>

 

 

みどころ

◆重要文化財朝日遺跡出土品から、石包丁、竪杵、臼等の収穫・調製に関わる貴重な考古資料を展示します。

◆佐賀県の菜畑遺跡、吉野ヶ里遺跡、岡山県の南溝手遺跡、南方遺跡、大阪府の郡遺跡・倍賀遺跡、長野県の恒川遺跡群から出土した、石包丁、大型石包丁、鉄鎌、杵、横槌等の代表的な弥生時代の農具を展示します。特に石包丁等の収穫具について、各地域の代表的な資料を紹介します。

◆全国各地の遺跡等で運営されている復元・体験水田における独自の取組を紹介するポスター展示を行います。

 

 

1 企画展

(1)会  期  2023年10月21日(土)から12月17日(日)まで

休館日:毎週月曜日

「あいち県民の日」(11月27日(月))は開館しますあいち県民の日バナー
あいち県民の日の詳細についてはこちらのバナーからご覧ください。(外部リンク)

(2)開館時間  午前9時30分から午後5時まで

(3)会  場  あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(企画展示室)

(4)観 覧 料  一般 300円(250円)、大学生・高校生 200円(150円)
※( )内は20名以上の団体料金(要事前申込み)。
※学校行事(高校以下)とその引率者、中学生以下、障がい者の方
及びその付添いの方(1名まで)は無料。
※常設展も観覧できます。

「あいちウィーク」(1121日(火)から11月27日(月)まで期間中は、観覧料が無料です

 

 

2 関連講演会・シンポジウム

(1)講座ヒストリーカフェ「収穫具、引いて切るか押して切るか」

日  時:2023年11月4日(土)午後1時30分から午後2時30分まで

場  所:あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室)

内  容:東アジアの伝統的な収穫具には、刃を体の方に引き起こすように切るものと
刃を前方に押し出して切るものの2つの使用法が見られます。
収穫具の形と使い方の違いについて、中国、朝鮮半島、日本の考古資料、そして東南アジアの民具を比較しながら
見ていきます。

講  師:原田幹(あいち朝日遺跡ミュージアム学芸員)

参  加  費:無料

定  員:25人(要事前申込み)

申込方法:ミュージアム窓口又はミュージアム公式Webサイトの応募フォームからお申し込みください。

申込期間:9月22日(金)から10月22日(日)まで
※申込多数の場合は抽選とします。
抽選の有無に関わらず、参加いただける方にはメールもしくは電話で10月27日(金)までに連絡します。

 終了いたしました。

(2)講演会「弥生時代水田稲作の器具保有者・作業者・産物享受者」

日  時:2023年12月9日(土)午後1時30分から午後3時まで

場  所:あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室)

※オンラインによる配信あり

内  容:弥生時代の稲作において、器具は誰が保有し、どのような組織で行われ、収穫物はどのように調製・保管された
のでしょうか。
また自集団消費的な利用と、地域の首長や大和王権に税を納めるための利用では、技術発揮がどう違うのかを考え
ます。

講  師:山田昌久氏(東京都立大学大学教育センター特任教授)

参  加  費:無料

定  員:会場50人、オンライン100人(ともに要事前申込み)

申込方法:ミュージアム窓口又はミュージアム公式Webサイトの応募フォームからお申し込みください。

なお、オンラインでの参加については、応募フォームからのみ受け付けます。

申込期間:9月22日(金)から11月19日(日)まで
※申込多数の場合は抽選とします。
抽選の有無に関わらず、参加いただける方にはメールもしくは電話で11月24日(金)までに連絡します。

終了いたしました。

 

(3)シンポジウム「弥生時代の収穫・調製技術の再検討」

(共催:水田稲作技術比較研究プロジェクト)

日  時:2023年12月10日(日)午前10時から午後4時まで

場  所:あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室)
※オンラインによる配信あり

内  容:弥生時代の稲作では、コメをどのように収穫し、加工、保管していたのでしょうか。
最新の研究成果に基づく発表と、収穫・調製(脱穀や籾摺り・精米など)に関する技術と
その問題について討論会を行います。

登  壇  者:①原田幹(あいち朝日遺跡ミュージアム学芸員)
「使用痕からみた弥生時代の収穫技術」

②岡田憲一氏(奈良県立橿原考古学研究所調査第二係長)
「出土米・稲わらブロックからみた弥生時代の収穫」

③那須浩郎氏(岡山理科大学准教授)
「弥生時代にはイネを一年に何回収穫したのか?
―全国の遺跡公園におけるイネの不耕起二期作・多年栽培実験―」

④上條信彦氏(弘前大学人文社会科学部教授)
「杵と臼からみた弥生時代の脱穀」

⑤小林正史氏(金沢大学古代文明・文化資源学研究所客員教授)
村上由美子氏(京都大学総合博物館准教授)
「民族誌モデルと出土竪杵の搗き部形態からみた脱穀方法の変化」

⑥山田昌久氏(東京都立大学大学教育センター特任教授)
※討論会パネリスト

⑦白石哲也氏(山形大学学士課程基盤教育院准教授)
※討論会司会

参  加  費:無料

定  員:会場50人、オンライン100人(ともに要事前申込み)

申込方法:ミュージアム窓口又はミュージアム公式Webサイトの応募フォームからお申し込みください。
なお、オンラインでの参加については、応募フォームからのみ受け付けます。

申込期間:9月22日(金)から11月19日(日)まで
※申込多数の場合は抽選とします。
抽選の有無に関わらず、参加いただける方にはメールもしくは電話で11月24日(金)までに連絡します。

 

終了いたしました。

 

※シンポジウムの詳細については、あいち朝日遺跡ミュージアム公式Webサイト(https://aichi-asahi.jp/)及び
水田稲作技術比較研究プロジェクトの公式Webサイト(https://sites.google.com/view/suidenproject/)
で御案内していきます。

 

 

3 関連イベント

(1)古代体験プログラム

日  時:2023年10月1日(日)から12月24日(日)までの土・日・祝日

午後3時から(各日1回開催)

場  所:あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(体験学習室)

定  員:各回先着10人

申込方法:当日、ミュージアム窓口で申込み(事前予約はできません。)

内  容:10月 ミニチュア石包丁づくり(所要時間45分、教材費50円)
11月 おうちで焼ける!土器づくり(所要時間60分、教材費400円)
12月 稲わらを使って正月飾りをつくろう!(所要時間60分、教材費350円)

 

(2)朝日遺跡弥生ウィーク(「あいちウィーク」特別企画)

日  時:2023年11月21日(火)から11月27日(月)まで
午前10時から正午まで、午後1時から午後4時まで

場  所:あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室ほか)

定  員:各日100人

申込方法:当日、ミュージアム窓口で申込み(事前予約はできません。)

内  容:①土器拓本づくり(所要時間30分、無料)
朝日遺跡から出土した本物の弥生土器の文様を紙へ写し取り(拓本)、オリジナルの栞(しおり)を作ります。

②勾玉アクセサリーづくり(所要時間20分、教材費100円)
オーブン陶土で作成した勾玉などを組み合わせ、自分だけの首飾りを作ります。

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