あいち朝日遺跡ミュージアム(清須市)では、大人だけでなく、子どもたちにも朝日遺跡や弥生時代について興味を持ち、理解を深めていただくため、弥生時代の人々と様々な「いきもの」との関わりについて紹介する企画展を毎年開催しています。
3回目となる今回の企画展では、弥生時代の漁の対象であった「魚」を取り上げます。
河口や海に近い朝日遺跡の集落では漁が盛んに行われ、各種の漁具や魚の骨が出土しています。
本企画展では、朝日遺跡で出土した多数の漁具や魚の骨を始め、日本各地の遺跡から出土した魚や海のいきものに関連した出土品を展示し、弥生人と魚の関わりについて紹介します。
皆様の御来館をお待ちしています。
【弥生人といきもの 2023 魚をとろう! チラシ】
みどころ
◆重要文化財である朝日遺跡出土品や、池上曽根遺跡(大阪府)を始めとした国内各地の弥生時代の遺跡から出土した漁具を展示し、弥生時代の様々な漁について紹介します。
◆朝日遺跡から出土した各種の魚の骨を展示します。その種類から、弥生時代の朝日遺跡に暮らす人々がコイやフナなどの淡水魚を多くとっていたことや、海では銛やヤス、釣り、網などによる内湾性漁業を盛んに行っていた、と読み取れることを解説します。
◆唐古・鍵遺跡(奈良県)から出土した重要文化財の絵画土器など、船や魚を表現した出土品を展示することで、弥生人が持つ漁や海に対する豊かな恵みや畏れのイメージについて紹介します。
1 企画展
(1)会 期 2023 年7月 22 日(土)から9月 18 日(月・祝)まで
休館日:毎週月曜日(※9月 18 日(月・祝)は開館し、翌 19 日(火)は閉館します。)
(2)開館時間 午前9時 30 分から午後5時まで
(3)会 場 あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(企画展示室)
(4)観 覧 料 一般 300 円(250 円)、大学生・高校生 200 円(150 円)
※( )内は 20 名以上の団体料金(要事前申込み)。
※学校行事(高校以下)とその引率者、中学生以下、障がい者の方及びその付 添いの方(1名まで)は無料。
※常設展も観覧できます。
2 関連講演会
(1)講演会「骨の化学分析でわかった朝日遺跡の弥生人の食生活」
日 時:2023 年8月 11日(金・祝) 午後1時 30 分から午後3時まで
場 所:あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室)
内 容:水田稲作の伝来によって、弥生時代の社会は大きく変化したと考えられていますが、実際に弥生人は米を主食
にできたのでしょうか。
骨に残存するタンパク質の同位体分析でわかった弥生時代の食生活について紹介します。
講 師:米田穣氏(東京大学総合研究博物館教授)
参 加 費:無料
定 員:50 人(要事前申込み)
申込方法:ミュージアム受付へお申し込みください。
申込期間:2023 年6月 22 日(木)から7月 30 日(日)まで
※終了しました。
(2)講座ヒストリーカフェ「ごはんのおかずは魚!」
日 時:2023 年9月 10 日(日)午後1時 30 分から午後2時 30 分まで
場 所:あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(研修室)
内 容:古代の人々は魚をどのように食べていたのでしょうか。
今回の展示資料や奈良時代の文字資料なども参考に、日本の魚食について文化的な側面からお話しします。
講 師:田中恵美(あいち朝日遺跡ミュージアム学芸員)
参 加 費:無料
定 員:25 人(要事前申込み)
申込方法:ミュージアム受付又は下記フォームからお申し込みください。
申込期間:2023 年6月 22 日(木)から8月 27 日(日)まで
※申込多数の場合は抽選とし、抽選結果はメール等で8月 30 日(水)までに通知します。
※終了しました。
3 関連イベント
(1)古代体験プログラム
日 時:2023 年7月1日(土)から9月 30 日(土)までの土・日・祝日 午後3時から(各日1回開催)
場 所:あいち朝日遺跡ミュージアム 本館(体験学習室)
定 員:各回先着 10 人
申込方法:当日、ミュージアム窓口にてお申し込みください。(事前予約はできません。)
内 容:7月 高坏※づくり(所要時間 60 分、教材費 350 円)※弥生時代の土器
8月 おさかなモビールづくり(所要時間 45 分、教材費 300 円)
9月 鹿角で釣針づくり(所要時間 60 分、教材費 50 円)
(2)探検ブック「魚博士をめざせ!」の配布
本企画展の会期中、中学生以下の来館者に、
展示内容から正解を探すクイズを載せた探検ブック「魚博士をめざせ!」を無料配布します。